S1 キーボードのドナーとして先のサイトの情報などを参考に、富士通の同世代8ビット機の中から当事の人気機種 FM-NEW7 を用意。販売台数が多かったので中古で入手しやすく価格も魅力的です。キーボード部のきれいそうな個体を選定しました。
キーボード部を取り出し、S1 のキーボード部品と並べてみます。上が S1、下が FM-NEW7。キーの大きさや配列など似ていて期待が持てます。
FM-NEW7 キーボード部品表記。N860-2507-T001と、S1 と少し違うようです。先のサイトの情報に照らすとメカニカル接点のモデルですね。
FM-NEW7 キーボード上のキーを強く引っ張ってみると、キートップのみが外れて白軸部分は本体側に残りました。軸部分は S1 のものと似ているようですが、このままでは外せなさそうです。
FM-NEW7 キーボード裏側のたくさんの小さなネジを外して上下に分離したところ。これで白軸パーツに下側からアクセスできます。
細いマイナスドライバを使って FM-NEW7 キーボードから白軸パーツを外し、S1 のキーに取り付けたところ。ぴったりはまりました。キーの下にあるのは交換前の S1 キーの白軸パーツ。比べてみると色が黄色く、劣化していることが伺えます。
新しい白軸パーツとなった RETURNキーを S1 キーボードに取り付けてみると、がたつきもなく、とてもスムーズな操作感となりました。これでしばらくは安心して使用できそうです。
以上、MB-S1をはじめ、旧型 PCユーザの方の参考になりましたら幸いです。
2018年02月17日
日立 S1 キーボード修理(2):FM-NEW7 をドナーにする
posted by 旧コン at 19:40| キーボード修理
日立 S1 キーボード修理(1):RETURN キーが外れる
MB-S1 は製造後 30年以上経っていることもあり、各部劣化してきていると思います。
私の S1 で最近気になっていたのはキーボードで、使用頻度の高い2つの RETURN キーにぐらつきが生じ、特にメインの大きいキーは上に引っ張ると抜けてしまう状況になっています。
操作感もよくないので、今回はこの部分を修理して快適な操作性を取り戻したいと思います。
S1 のキーボード全景。ケーブルが劣化すると聞くことがありますが、このロットは大丈夫なようです。
使用頻度の高い RETURN キーは押す際にぐらつきがあって感触がよくありません。メインの RETURN キーは引っ張ると上に外れてしまいます。
キーの裏側を見るとこのようになっています。白い軸部分に劣化が見られるので、このパーツを良品と交換すれば、状態の回復を見込めそうです。
内部確認のため分解します。底部のネジを外して上カバーを外したところ。
下カバーを外してキーボード部品の裏側を見たところ。小さなネジでたくさん止まっています。
キーボード部品表記。富士通製で N860-4125-T001 となっています。
ネットで調査したところ富士通製メカニカルキーボードとして主流の製品シリーズだったようです。下記の”聖人(Kiyoto)”さんのサイトで詳しく書かれていたので参考にさせて頂きました。
「富士通の板バネ式メカニカルキーボードについてのまとめページ」
http://www.geocities.jp/development_room/fkb.htm
このサイトによるとキートップ側は共通ながら、品番 N860-2xxx がメカニカル接点で、N860-46xx(FM-77AV等) はメンブレン接点とのこと。S1 の N860-41xx がどうなのかはっきりしませんが、今回はキートップ側のパーツ流用目的なので同世代の富士通系キーボードなら問題ないと推測。
しかし現在もこのシリーズのキーボードが生産されているようなのに驚きです。富士通は OASYS 系の親指シフトキーボードなど、独創的なキーボード製品も多く出していますね。
次に続きます。
私の S1 で最近気になっていたのはキーボードで、使用頻度の高い2つの RETURN キーにぐらつきが生じ、特にメインの大きいキーは上に引っ張ると抜けてしまう状況になっています。
操作感もよくないので、今回はこの部分を修理して快適な操作性を取り戻したいと思います。
S1 のキーボード全景。ケーブルが劣化すると聞くことがありますが、このロットは大丈夫なようです。
使用頻度の高い RETURN キーは押す際にぐらつきがあって感触がよくありません。メインの RETURN キーは引っ張ると上に外れてしまいます。
キーの裏側を見るとこのようになっています。白い軸部分に劣化が見られるので、このパーツを良品と交換すれば、状態の回復を見込めそうです。
内部確認のため分解します。底部のネジを外して上カバーを外したところ。
下カバーを外してキーボード部品の裏側を見たところ。小さなネジでたくさん止まっています。
キーボード部品表記。富士通製で N860-4125-T001 となっています。
ネットで調査したところ富士通製メカニカルキーボードとして主流の製品シリーズだったようです。下記の”聖人(Kiyoto)”さんのサイトで詳しく書かれていたので参考にさせて頂きました。
「富士通の板バネ式メカニカルキーボードについてのまとめページ」
http://www.geocities.jp/development_room/fkb.htm
このサイトによるとキートップ側は共通ながら、品番 N860-2xxx がメカニカル接点で、N860-46xx(FM-77AV等) はメンブレン接点とのこと。S1 の N860-41xx がどうなのかはっきりしませんが、今回はキートップ側のパーツ流用目的なので同世代の富士通系キーボードなら問題ないと推測。
しかし現在もこのシリーズのキーボードが生産されているようなのに驚きです。富士通は OASYS 系の親指シフトキーボードなど、独創的なキーボード製品も多く出していますね。
次に続きます。
posted by 旧コン at 18:41| キーボード修理