前回修理したミニフロッピーディスクドライブ MP-3560 は
その後も順調に動作しています。
そこで、ジャンク状態で保管してあった、もう1台の
MP-3560(2台目と呼びます)も修理してみたいと思います。
前回で学んだ修理ポイントは下記2点でした。
(1)フロッピーディスクがイジェクトできなくなる
原因:ヘッドロードソレノイド部のゴムブッシュが劣化/欠落し、
アンロード時にヘッドが上がり切らない
(2)読み書き時に Device I/O Error となる
原因:ドライブ内制御基盤上の電解コンデンサ劣化
これらは MP-3560 に使われているドライブ Canon MDD211 に
共通する経年劣化と考えられるため、同様の対応が必要と思われます。
ドライブ取り出しのため、早速分解していきます。
・取り外し:トップカバー、電源ボタン、フロントパネル、ドライブベゼル
(1)ドライブベゼルの修復
ベゼルはドライブに上下2本ずつのネジで取り付けてありますが、
プラスチックが経年劣化して取り付け部が細かく割れていて、
フロントパネル取り外し時に一緒に外れてしまいました。
この状態だと再取り付けしにくいのと、破片が散逸しそうなので、
まずベゼルの修復を行います。
パズルさながら試行錯誤して破片を組みあわせ、不足部分は
プラ板で補って、なんとか元の取り付け部の形に整形します。
このプラスチックは瞬間接着剤では着かず、弾力性のある
ゴム系接着剤(速乾ボンドGクリア)を使いました。
・修復したベゼルの取り付け部。下側もあるため計4箇所行い、
結構時間がかかりました。
・ドライブ取り外し後、全体の構成
ドライブのネジを外すとフレームは分解しそうになるので
要注意。
目的のドライブ2つを外しましたので詳細チェックに入ります。
----- フロッピードライブ修理(2-2) に続く -----
2020年03月12日
日立 MP-3560 修理(2-1)
posted by 旧コン at 23:00| Comment(0)
| フロッピーディスクドライブ修理