2020年04月30日

日立 MP-3560 修理(3-3)

完成したドライブをフレームに組み込んで行きます。

DSC_4761s.jpg
フレームにドライブを組み込み
コネクタを接続し、ドライブ上下のネジを止めます。

この状態で MB-S1 に接続して試運転します。

DSC_4772s.jpg
Insert Program Diskette

接続して電源を入れるも動作せず・・・
画面に Insert Program Diskette と表示されますが、
ドライブにディスクは入っており、ディスクロードボタンも
押し込んであります。

どうやら S1 は FDDが接続されていることを認識していますが、
FDDが応答しないようで、ドライブ内のモータも回転しません。

状況から FDD内のドライブに電源が供給されていないか、
ドライブセレクト信号がうまく伝わっていないことが
考えられますので、関連部分を調べていきます。

今回の対象は FDD内の IF基板です。

DSC_4773s.jpg
本体右奥に縦配置されている IF基板

基板取り外しのため、IF基板上部左右の止めネジを外し、
ドライブ上の止めネジを外して上フレームを持ち上げます。

DSC_4776s.jpg
上フレームを左側に展開

続いて IF基板前側の電源ユニットからのコネクタと、
電源インジケータへのコネクタを切り離し、各ドライブ側の
電源ケーブルコネクタを切り離すと、IF基盤を外側に倒せます。

DSC_4779s.jpg
IF基板を外側に展開

この後通信ケーブルの SCSIコネクタを2箇所切り離すと
IF基板を取り外せます。

DSC_4781s.jpg
取り外した IF基板

--- (3-4)に続く ---

2020年04月29日

日立 MP-3560 修理(3-2)

取り外したドライブ、キヤノン MDD211 の状態を確認し、
修理していきます。

(1)ベゼル修理
mp3560-303.jpg
ベゼルの破片を確認

mp3560-304.jpg
速乾ボンドGクリアでベゼルの修復
それなりに時間かかりました

(2)ゴムブッシュ交換
DSC_4646s.jpg
ソレノイド部のゴムブッシュ確認
欠落しています。

mp3560-306.jpg
ゴムブッシュの残骸と交換用の新品ゴム足

使用部品は千石電商で購入したタカチのゴム足、
直径 6mm, 高さ 1.8mmです。
前回同様に速乾ボンドGクリアを塗布して取り付けました。

(3)電解コンデンサ交換
DSC_4647s.jpg
基盤上の電解コンデンサ確認
液漏れしています。

mp3560-302.jpg
ドライブから基盤取り外し
コネクタ接続状態を確認

mp3560-305.jpg
取り外した基盤と交換用の新品電解コンデンサ
33μF 1個、47μF 5個です。

この交換部品のルビコン MH7シリーズ、いつも通り秋月電子
購入・・・するつもりでしたが、新型コロナウイルス対応のため
実店舗は休業中!通販のみ対応とのことで、通販購入です。
3日程で届き、価格は 10円/個でした。送料 500円はこの時期、
仕方ないですね。

以上の対応を2台に実施してドライブ修理は完了です。

DSC_4753s.jpg
修理完了したドライブ Canon MDD211

--- (3-3)につづく ---

2020年04月28日

日立 MP-3560 修理(3-1)

前回修理したミニフロッピーディスクドライブ MP-3560(2)は
その後も順調に動作していますので、さらにジャンク状態で保管して
あった、MP-3560(3台目)も修理してみたいと思います。

DSC_4633s.jpg

これまで学んだ MP-3560 の修理ポイントは下記2点でした。

(1)フロッピーディスクがイジェクトできなくなる
 原因:ヘッドロードソレノイド部のゴムブッシュが劣化/欠落し、
    アンロード時にヘッドが上がり切らない

(2)読み書き時に Device I/O Error となる
 原因:ドライブ内制御基盤上の電解コンデンサ劣化

これらは MP-3560 に使われているドライブ Canon MDD211 に
共通する経年劣化のため、同様に修理します。

ドライブ取り外しのため分解していきます。
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トップカバーを取り外した状態・左側

DSC_4636s.jpg
トップカバーを取り外した状態・右側

DSC_4637s.jpg
フロントパネルを外すといつも通りドライブベゼルは割れました・・・

DSC_4639s.jpg
ドライブの下止めネジ取り外し

このあとドライブのコネクタ2つと上ネジを外して
フレームから前にドライブを引き抜きます。

DSC_4642s.jpg
ドライブを取り外したフレーム

これより取り外したドライブの修理に入ります。

----- フロッピードライブ修理(3-2) に続く -----