MB-S1/15, MB-S1/45 はシリーズ後期の 1985/11に
追加リリースされた、当時普及が始まったパソコン通信に
対応するモデルです。
これらは MB-S1/10, MB-S1/40 をベースに通信ROMカード
(BBS接続アプリケーションROM・漢字ROM)とモデム接続用の
RS-232Cコネクタを追加装備したもので、主要なパソコン通信
サービスへの接続設定がプリセットされ、オートログオンも
可能となっていました。
また他のモデルをモデル15/45 と同等にできる通信ROMカードも
追加発売されました。
通信ROM カードは Boot部のバンク切り替え機能を持つことで、
通信機能とパソコン機能を起動時に選択可能な構成となっており、
漢字ROM の有無で2種用意されました。
・MPC-CM01 \30,000 通信ROMカード,漢字ROM搭載(モデル10/10AV/30用)
・MPC-CM01A \20,000 通信ROMカード,漢字ROMなし(モデル20/40用)
電話回線との接続には下記のいずれかが必要で、ハイブリッド
フォン・モデムカード接続の場合はオートスタート可能でした。
・MP-3760 \112,000 音響カプラ(RS-232C接続)
・HP-12 \98,000 ハイブリッドフォン(モデム内蔵電話機/RS-232C接続)
・MPC-MD01 \25,000 モデムカード(電話回線直接接続)
・MB-S1/15 システム構成例
通信パソコン MB-S1/15
カラーディスプレイ C14-2190A
ミニフロッピーIFカード MP-1870
ミニフロッピーディスクドライブ MP-3560
MB-S1/15 は通常起動すると、通信ROM のサービス
選択メニューが表示されます。
・標準起動:通信サービス接続先選択メニュー
No.14 選択で ROM BASIC 起動
フロッピーディスクドライブが接続され、電源が入って
いる場合は DISK BASIC の起動画面となります。
・本体背面の様子
写真のモデルでは RS-232C コネクタがオンボード装備され、
背面パネルのコネクタ部の切り欠きが通常モデルに比して
大きくなっています。
なお Lot の差異なのか、通常モデル同様に RS-232Cコネクタが
背面パネルに取り付けられ、基板上のコネクタにケーブル接続
されているモデルもあるようです。
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