2020年05月04日

日立 MP-3550 修理(1-1)

フロッピーディスクドライブ MP-3560 の不具合を
直す記事が続きましたが、今回の対象はその前の
モデル MP-3550 です。

mp3550-1.jpg

MP-3550 と MP-3560 は基本的にコンパチブルで、
その差は以下の通りです。



形式発売年月 価格メディア記憶容量筐体ドライブ形式 ディスク駆動 ヘッド駆動冷却ファン
MP-35501981/12 288,0005.25" 2D328KB *2箱形Canon MDD6108 平ベルトドライブ スパイラルカムあり
MP-35601983/12 168,0005.25" 2D328KB *2薄型Canon MDD211 ダイレクトドライブ リンケージなし


MP-3550 はベルトドライブなので耐久性が低い印象を持ちますが、
これまでドライブ自体の不調は経験がなく、ベルト自体を含めて
かなり耐久性の高い製品のようです。

ではこの MP-3550 の弱点はというと、IF基板の VFOレベルの
ずれと、本体から出ている接続ケーブルのコネクタの破損が
挙げられます。
このコネクタは青いプラスチック部の経年劣化でピン周りが
割れやすく、接続時に丁寧に扱わないと破損しやすいです。

かくいう私も、PCの IFコネクタにケーブルのコネクタを
少し斜めに入れてしまい・・・やってしまいました。
DSC_4851s.jpg
接続コネクタ破損

コネクタ自体はアンフェノール オス 50pin フルピッチですが、
他の機器との誤接続防止のためコネクタの外枠金属部分に
突起があり、専用部品と思われます。

コネクタのピン配列は枠の幅広い方を右にして、右側の上から下に
1->25pin, 左側の上から下に 26->50pin という配置になります。

mp3550-2.jpg
25ピン部分が折れています

このケーブルは本体直付で容易に交換できないため、
コネクタ部の修理検討となります。

本来は新品コネクタに交換しますが、最近はアンフェノール
フルピッチの修理部品の入手難度がやや高いのと、今回は
破損状況が軽微なため、破損箇所の修復を試みます。

--- (1-2)に続く ---

posted by 旧コン at 23:00| フロッピーディスクドライブ修理