ベーシックマスター Jr.のオプションとして用意された MP-9730 カセットIF
高速化 ROM について検討してみます。
この ROM は後期型では標準装備され、本体形式も MB-6885T となっていたようです。
MB-6885 に実装された MP-9730 ROM
MP-9730 のセット内容は PROM、パスコンデンサ 0.047μF/50v、
短い線材、説明書類で、下記の通り実装します。
・コンデンサ交換:C117 0.01μF/50v -> 0.047μF/50v
・抵抗バイパス:R54 4.7K -> 線材でショート
・PROM交換:IC11 Jr.PROM -> MP-9730 PROM
MP-9730 を装備すると、通常の LOAD/SAVE コマンドは 300bps ながら、
CALL $E400 LOAD/SAVE コマンドで 1200bps を使用できました。
またサウンドモニタ機能によりカセットIF データの音が本体から
出ることで、動作を確認できました。
そしてマシン語プログラムの LOAD/SAVE もこのコマンドで可能となっています。
注意点として BASIC の記録形式が 300bps の ASCII 形式に対して、
1200bps はバイナリ形式となり、SAVE時と同じグラフィックページ
設定でないと *MODE ERROR となります。
下記手順にてグラフィック画面設定を行う必要があります。
・グラフィック画面使用設定
1ページ使用:CALL $E37E
2ページ使用:CALL $E383
参考(画面操作)
・グラフィック画面クリア
1ページ目:CALL $E38D
2ページ目:CALL $E39C
・表示画面選択
テキスト:POKE $EFE0,0
1ページ目:POKE $EFE0,$C0
2ページ目:POKE $EFE0,$CC
この MP-9730 で使用している CALL $E400 はもともと MP-3030
(MT-2 データカセット)の ROM領域だったと聞いたことがありますが、
定かではありません。
ROM 領域関連ではグラフィック命令を使用するとフロッピーディスクを
使用できないとの記述も見たことがあります。こちらも詳細は不明です。
2023年01月13日
MB-6885 Jr.用オプション MP-9730 カセットTURBO感覚とは
posted by 旧コン at 23:00| Comment(0)
| ベーシックマスターレベル2
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