ジャンク状態の MB-6881 L2II の修復に取り組みます。
ジャンクの内容は、本体に上から重い物が落ちて破損し、
電源も入らないものです。
外観はトップパネルがへこみ、キーボードも破損しています。
電源が入らないこともわかっていますので、内部を見ていきます。
内部を目視した範囲では、キーボードのフレーム変形と
キースイッチ基板破損、MPU破損、パスコン類破損、ヒューズ切れ、
という感じでした。
メイン基板がとりあえず大丈夫そうなのが救いです。
まずキーボード側から手をつけます。以前修理したレベル3と似た構造です。
止めネジ類を外し、鉄製のキーボードフレームをゆっくりと曲げて元の形に
してみます。かなり力がいりますが、良くなりました。
キーボードは基板も割れていますので、これは接着剤で形を整えたのち、
切れているパターンを辿って配線でバイパスしていきます。
一通り配線したら、各キースイッチの On/Off をテスタで確認していくと、
ところどころ反応のないスイッチがありました。
これらはハンダを外してスイッチを上側に引き抜き、内部を確認します。
スイッチ内の端子は金メッキされており、心配したサビ等は見られませんでした。
動作不良の原因は端子の変形や破損で、これらを修正して基板に再度取り付けると
良好となりました。
キーボードについては紛失しているキートップと、キースイッチ軸破損の対応は
難しそうなので後回しにし、まずは機能的な回復を目指します・・・。
----- ジャンク MB-6881 L2II の修復(2)に続く -----
2023年01月16日
ジャンク MB-6881 L2II の修復(1)
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| ベーシックマスターレベル2
2023年01月13日
MB-6885 Jr.用オプション MP-9730 カセットTURBO感覚とは
ベーシックマスター Jr.のオプションとして用意された MP-9730 カセットIF
高速化 ROM について検討してみます。
この ROM は後期型では標準装備され、本体形式も MB-6885T となっていたようです。
MB-6885 に実装された MP-9730 ROM
MP-9730 のセット内容は PROM、パスコンデンサ 0.047μF/50v、
短い線材、説明書類で、下記の通り実装します。
・コンデンサ交換:C117 0.01μF/50v -> 0.047μF/50v
・抵抗バイパス:R54 4.7K -> 線材でショート
・PROM交換:IC11 Jr.PROM -> MP-9730 PROM
MP-9730 を装備すると、通常の LOAD/SAVE コマンドは 300bps ながら、
CALL $E400 LOAD/SAVE コマンドで 1200bps を使用できました。
またサウンドモニタ機能によりカセットIF データの音が本体から
出ることで、動作を確認できました。
そしてマシン語プログラムの LOAD/SAVE もこのコマンドで可能となっています。
注意点として BASIC の記録形式が 300bps の ASCII 形式に対して、
1200bps はバイナリ形式となり、SAVE時と同じグラフィックページ
設定でないと *MODE ERROR となります。
下記手順にてグラフィック画面設定を行う必要があります。
・グラフィック画面使用設定
1ページ使用:CALL $E37E
2ページ使用:CALL $E383
参考(画面操作)
・グラフィック画面クリア
1ページ目:CALL $E38D
2ページ目:CALL $E39C
・表示画面選択
テキスト:POKE $EFE0,0
1ページ目:POKE $EFE0,$C0
2ページ目:POKE $EFE0,$CC
この MP-9730 で使用している CALL $E400 はもともと MP-3030
(MT-2 データカセット)の ROM領域だったと聞いたことがありますが、
定かではありません。
ROM 領域関連ではグラフィック命令を使用するとフロッピーディスクを
使用できないとの記述も見たことがあります。こちらも詳細は不明です。
高速化 ROM について検討してみます。
この ROM は後期型では標準装備され、本体形式も MB-6885T となっていたようです。
MB-6885 に実装された MP-9730 ROM
MP-9730 のセット内容は PROM、パスコンデンサ 0.047μF/50v、
短い線材、説明書類で、下記の通り実装します。
・コンデンサ交換:C117 0.01μF/50v -> 0.047μF/50v
・抵抗バイパス:R54 4.7K -> 線材でショート
・PROM交換:IC11 Jr.PROM -> MP-9730 PROM
MP-9730 を装備すると、通常の LOAD/SAVE コマンドは 300bps ながら、
CALL $E400 LOAD/SAVE コマンドで 1200bps を使用できました。
またサウンドモニタ機能によりカセットIF データの音が本体から
出ることで、動作を確認できました。
そしてマシン語プログラムの LOAD/SAVE もこのコマンドで可能となっています。
注意点として BASIC の記録形式が 300bps の ASCII 形式に対して、
1200bps はバイナリ形式となり、SAVE時と同じグラフィックページ
設定でないと *MODE ERROR となります。
下記手順にてグラフィック画面設定を行う必要があります。
・グラフィック画面使用設定
1ページ使用:CALL $E37E
2ページ使用:CALL $E383
参考(画面操作)
・グラフィック画面クリア
1ページ目:CALL $E38D
2ページ目:CALL $E39C
・表示画面選択
テキスト:POKE $EFE0,0
1ページ目:POKE $EFE0,$C0
2ページ目:POKE $EFE0,$CC
この MP-9730 で使用している CALL $E400 はもともと MP-3030
(MT-2 データカセット)の ROM領域だったと聞いたことがありますが、
定かではありません。
ROM 領域関連ではグラフィック命令を使用するとフロッピーディスクを
使用できないとの記述も見たことがあります。こちらも詳細は不明です。
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| ベーシックマスターレベル2
2023年01月02日
MB-6885 Jr.メモリ拡張 (2)
(4)作業箇所の確認
基板右側のメモリソケットに 16KB DRAM IC μPD416C-2 が装着されているのを確認します。
メモリ上側のジャンパスイッチ JP1, JP2 が 1-2 ショートされているのを確認します。
ROM の右側のジャンパスイッチ JP3 が 1-2 ショートされているのを確認します。
(5)交換作業の実施
(A)16KB メモリ取外し
メモリソケット上の 16KB DRAM IC 8個の向きを確認した後、外します。
(B)ジャンパスイッチ設定変更
ジャンパスイッチ JP1, JP2, JP3 の接続を 1-2 から 1-3 に変更します。
(C)64KB メモリ取付
メモリソケットに 64KB DRAM IC 8個を取り付けます(向きに注意)。
以上で基板上の作業は完了です。
(6)本体の組み立て
元通りに基板・電源ユニット・本体上部を組み立てます。
(7)MB-6885 64KB 拡張状態確認
ディスプレイと AC100V を接続し、電源を入れて起動することを確認します。
起動画面が現れたら、Sコマンドでメモリ状態を確認します。
Sコマンドが下記表示となれば RAM 64KB モードとなっています。
** BASIC MASTER LEVEL-2 V1.1 **
> S
PROGRAM = $0A00
VARIABLE = $AFFF
REMAIN = 42495
念のため、メモリチェックプログラムを実行して各メモリアドレスへの
書き込み・読み出しが正常に行えるか確認しておきます。
・memory check program 例
10 let F=1
20 for a=$1000 to $9FFF
30 print hex(a);" ";
40 poke a,255
50 if peek(a)<255 then F=1
60 poke a,0
70 if peek(a)>0 then F=1
80 if f=0 then next A
90 if f=1 then print "error"
実行結果
エラーなく正常完了しました。
以上で MB-6885 ベーシックマスター Jr.の RAM 64K 拡張は完了です。
広大なメモリ空間を楽しみましょう^^
基板右側のメモリソケットに 16KB DRAM IC μPD416C-2 が装着されているのを確認します。
メモリ上側のジャンパスイッチ JP1, JP2 が 1-2 ショートされているのを確認します。
ROM の右側のジャンパスイッチ JP3 が 1-2 ショートされているのを確認します。
(5)交換作業の実施
(A)16KB メモリ取外し
メモリソケット上の 16KB DRAM IC 8個の向きを確認した後、外します。
(B)ジャンパスイッチ設定変更
ジャンパスイッチ JP1, JP2, JP3 の接続を 1-2 から 1-3 に変更します。
(C)64KB メモリ取付
メモリソケットに 64KB DRAM IC 8個を取り付けます(向きに注意)。
以上で基板上の作業は完了です。
(6)本体の組み立て
元通りに基板・電源ユニット・本体上部を組み立てます。
(7)MB-6885 64KB 拡張状態確認
ディスプレイと AC100V を接続し、電源を入れて起動することを確認します。
起動画面が現れたら、Sコマンドでメモリ状態を確認します。
Sコマンドが下記表示となれば RAM 64KB モードとなっています。
** BASIC MASTER LEVEL-2 V1.1 **
> S
PROGRAM = $0A00
VARIABLE = $AFFF
REMAIN = 42495
念のため、メモリチェックプログラムを実行して各メモリアドレスへの
書き込み・読み出しが正常に行えるか確認しておきます。
・memory check program 例
10 let F=1
20 for a=$1000 to $9FFF
30 print hex(a);" ";
40 poke a,255
50 if peek(a)<255 then F=1
60 poke a,0
70 if peek(a)>0 then F=1
80 if f=0 then next A
90 if f=1 then print "error"
実行結果
エラーなく正常完了しました。
以上で MB-6885 ベーシックマスター Jr.の RAM 64K 拡張は完了です。
広大なメモリ空間を楽しみましょう^^
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