2022年12月28日

MB-6885 Jr.メモリ拡張 (1)

MB-6885 ベーシックマスターJr. は標準 RAM 16KB で、
最大 64KB に拡張できます。
今さら感はありますが、メモリ拡張していないと動作しない
ソフトもあるため、今回 64KB 化してみます。

DSC_6517s.jpg
拡張対象の Basic Master Jr. 16KB system

(1)MB-6885 16KB 標準状態の確認
 電源を入れ、Sコマンドでメモリ状態を確認します。
DSC_6524s.jpg

下記の表示であれば 16KB 標準状態です。標準状態でない場合、
これ以降の手順では拡張できません。
 ** BASIC MASTER LEVEL-2 V1.1 **
 > S
 PROGRAM = $0A00
 VARIABLE = $3FFF
 REMAIN = 13823

(2)部品の用意
 MP-9785 64KB拡張RAMキット(HM4864-3, 8個)の相当品を用意する。
hm4864-1.jpg

 今回は HM4864-3(200ns) より 1グレード上となる HM4864P-2(150ns) を
 下記の BONTON さんにて購入しました(220円/個)。
 https://www.bonton-nagoya.com/
 発送は迅速で梱包も丁寧で、とても良いお店だと思いました。
これからも利用させて頂きたいと思います。

(3)MB-6885 を分解する
 AC100Vや各接続ケーブルを外して裏返します。
 本体後部のネジ2個、底面の長ネジ3本、底面前側のネジ2個を外します。
DSC_6536s.jpg

 本体上部を持ち上げ、後ろから前側に開け、キーボードケーブルのコネクタを外します。
DSC_6539s.jpg

 電源ユニット左奥の基板へのコネクタと右側のトランスのコネクタを外します。
 クランプのケーブルを外し、電源ユニットを持ち上げて外します。
DSC_6541s.jpg

 基板右側のスピーカーコネクタと、後部のディスプレイコネクタを外し、基板を取り出します。
DSC_6544s.jpg

基板表側(部品面)
DSC_6546s.jpg

基板裏側(ハンダ面)
DSC_6571s.jpg

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MB-6885 Jr.メモリ拡張 (2) に続く

posted by 旧コン at 23:00| Comment(0) | ベーシックマスターレベル2

2020年05月07日

日立 MP-3550 修理(1-4)

修理完成した MP-3550 を MB-6892A ベーシックマスター
レベル3マーク5に接続して試運転します。

まず FDDのコネクタを一度 PCに接続し、再度外して
状態を確認します。

DSC_4881s.jpg
コネクタを垂直に保ちながら丁寧に接続

DSC_4903s.jpg
接続後、引き抜いて状態を確認

大丈夫そうなので(速乾ボンドGクリアは偉大?)改めて接続し、
システムの電源を ON!
電源を入れた瞬間、ガチンという FDD駆動音とともに無事に
DISK BASIC が起動しました。

mp3550-10.jpg
無事起動!

とりあえず正常動作となり一安心。
いずれにしてもコネクタは長く持たないので、
交換部品を探しておこうと思います。

ちなみに MP-3550 は冷却ファンの音が大きいので、
家庭内では気になると思います。
私は以前からファンの電源コネクタを外して止めたまま
使っていますが、いまのところ問題は起きていません。
お悩みの方、宜しければお試し下さい。

DSC_4905s.jpg
冷却ファンコネクタ切り離し

この記事が皆様の参考となりましたら幸いです。

--- MP-3550修理記事おわり ---

2020年05月06日

日立 MP-3550 修理(1-3)

コネクタの修正部分は一晩放置して接着剤が固まるのを
待った後、詰めたゴム足を外し、はみ出た接着剤を
取り除いてきれいに仕上げます。

mp3550-7.jpg
修正完成状態

コネクタは概ね元の形になったと考えられるため、
これで試したいと思いますが、長期保管されていた
ドライブゆえ、内部ドライブのグリスアップをして
おきます。

MP-3550 の分解はまず、本体後部のプラスチックカバー
パネルを5箇所のネジを外して取り外します。
DSC_4867s.jpg
背面プラスチックカバーパネル

DSC_4868s.jpg
カバーパネルを取り外した状態

その後トップカバーを後ろに引き、上に引き上げて
取り外します。
DSC_4869s.jpg
トップカバーは後ろに引いて引き上げ

DSC_4871s.jpg
MP-3550内部 左側面、ドライブ 1 側

DSC_4875s.jpg
MP-3550内部 右側面、IF基板/電源側

ベルトは見た感じまだ大丈夫そうですが、ドライブを
外さずに交換できそうです。
mp3550-9.jpg
Canon MDD6108 ベルトドライブ部

観察を終えたら各ドライブのヘッドレールと
駆動カム・ベアリング周りをグリスアップします。
下側のヘッドレールは短いので注意して作業します。
mp3550-8.jpg
ヘッド駆動スパイラルカムと上レール部

--- (1-4)につづく ---

posted by 旧コン at 23:00| フロッピーディスクドライブ修理