2020年05月02日

日立 MP-3560 修理(3-5)

仮組みした MP-3560(3)、2度目の試運転にチャレンジです。

S1背面に FDDの IFケーブルを接続し、ドライブ 0 にシステム
ディスケットを入れてディスクロードボタンを押し込み、
S1の電源を ON。緊張の瞬間です。

しばし沈黙(320KB拡張RAMチェック)・・・の後、
クォーンというモーター回転音と共にカチッという
軽快なヘッドロード音!

mp3560-307.jpg
みごとドライブ 0 が起動!

動作確認のためディスクユーティリティを用いて、
ドライブ 0 -> 1 ディスクフォーマット&コピー、
ベリファイありを行ってみます。

mp3560-308.jpg
ディスクユーティリティメニュー

mp3560-309.jpg
ドライブ 1 フォーマット

mp3560-310.jpg
ドライブ 0 コピー元読み込み

メモリを多く搭載しているため、ドライブ 0 からの
読み込みは一度で完了。

mp3560-311.jpg
ドライブ 1 コピー先書き込み

なぜか読み込みに比して書き込みはかなり静か。

DSC_4826s.jpg
ドライブ 1 ベリファイ完了

ドライブ 0->1 コピーは無事に完了。
この後ドライブ 0 側の書き込み試験も行い、
両ドライブの正常動作を確認できました。

--- (3-6)につづく ---

posted by 旧コン at 23:00| フロッピーディスクドライブ修理

2020年05月01日

日立 MP-3560 修理(3-4)

取り外した IF基板を観察し、不調原因の見当をつけます。

DSC_4783s.jpg
部品面

電解コンデンサも液漏れしておらず(換えた方が良いですが)、
とりあえず明確な不良部品はなさそうです。

DSC_4785s.jpg
ハンダ面

36年前の基板ゆえ、全体に焼けを感じます。
特に半田付けの劣化が全体に見られるので、これを原因と考え、
ハンダ面をクリーニングして全体に半田修正(再ハンダ)を
行います。

こうして修理した IF基板を組み戻します。

DSC_4786s.jpg
IF基板の下部はフレーム底面の溝にはめます

DSC_4787s.jpg
IF基板に SCSIケーブルを接続

DSC_4791s.jpg
電源ケーブル類接続

DSC_4794s.jpg
上フレームを戻し、各ネジ類取り付け

こうして修理完成した状態で、再度(!)
接続試験します。

--- (3-5)につづく ---

2020年04月30日

日立 MP-3560 修理(3-3)

完成したドライブをフレームに組み込んで行きます。

DSC_4761s.jpg
フレームにドライブを組み込み
コネクタを接続し、ドライブ上下のネジを止めます。

この状態で MB-S1 に接続して試運転します。

DSC_4772s.jpg
Insert Program Diskette

接続して電源を入れるも動作せず・・・
画面に Insert Program Diskette と表示されますが、
ドライブにディスクは入っており、ディスクロードボタンも
押し込んであります。

どうやら S1 は FDDが接続されていることを認識していますが、
FDDが応答しないようで、ドライブ内のモータも回転しません。

状況から FDD内のドライブに電源が供給されていないか、
ドライブセレクト信号がうまく伝わっていないことが
考えられますので、関連部分を調べていきます。

今回の対象は FDD内の IF基板です。

DSC_4773s.jpg
本体右奥に縦配置されている IF基板

基板取り外しのため、IF基板上部左右の止めネジを外し、
ドライブ上の止めネジを外して上フレームを持ち上げます。

DSC_4776s.jpg
上フレームを左側に展開

続いて IF基板前側の電源ユニットからのコネクタと、
電源インジケータへのコネクタを切り離し、各ドライブ側の
電源ケーブルコネクタを切り離すと、IF基盤を外側に倒せます。

DSC_4779s.jpg
IF基板を外側に展開

この後通信ケーブルの SCSIコネクタを2箇所切り離すと
IF基板を取り外せます。

DSC_4781s.jpg
取り外した IF基板

--- (3-4)に続く ---